SDGsの17つの目標は、PEOPLE(人間)・PROSPERITY(豊かさ)・PLANET(地球)・PEACE(平和)・PARTNERSHIP(パートナーシップ)の5つのPに基づいて構成されています。
本記事は、5つのPの中のPEACE(平和)・PARTNERSHIP(パートナーシップ)について解説いたします。PEACE(平和)はSDGs16番、PARTNERSHIP(パートナーシップ)はSDGs17番が該当します。
その他のPの解説記事はこちらです。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
・PEOPLE(人間)
・PROSPERITY(豊かさ)
・PLANET(地球)
1. PEACE(平和)・PARTNERSHIP(パートナーシップ)
PEACE(平和)は、平和な世界を作ることを示すフレームワークです。
公正で恐怖と暴力もなく、すべての人が受け入れられ、参加できる包摂的な世界を目指しています。
PARTNERSHIP(パートナーシップ)は、国や組織を超えて、2者以上で協力し合いながら、社会問題解決を目指すことを示しています。政府、民間セクター、市民社会、国連機関を含む多様な関係者が参加する、グローバルなパートナーシップにより社会問題解決の実現を目指します。
2. 目標16 平和と公正をすべての人に
効果的で責任ある包摂的な制度を構築することを目指しています。
世界では全人類の1%が紛争や迫害により故郷を奪われていると言われています。たくさんの人たちが、争いや暴力によって、命を奪われたり家族を失うなど悲しい思いをしています。
SDGsでは、効果的で責任ある包摂的な制度を構築するため「暴力の撲滅」、「司法への平等なアクセス」、「組織犯罪や汚職の減少」、「グローバル・ガバナンス機関に開発途上国の参加」、「法的な身分証明書の提供」の目標を掲げて、その目標を達成するために「関連国家機関の強化」や「非差別的な法規制及び政策」が必要だと考えています。
3. 目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発に向けて、グローバル・パートナーシップを活性化することを目指しています。
開発援助委員会(DAC)の政府開発援助(ODA)の対GNI比の全体平均は0.32%でした。開発援助委員会(DAC)とは、途上国援助の量的拡大とその効率化を図る経済協力開発機構(OECD)の委員会の一つです。これは、国の経済規模に対してどのくらいの割合を政府開発援助として供与しているのかを示しており、全体平均は0.7%が求められています。
SDGsでは、グローバル・パートナーシップを活性化するために「資金調達」「技術協力」能力構築を目指す「キャパシティ・ビルディング」「貿易制度」「政策・制度的整合性」多様な組織や個人が協働する「マルチステークホルダー・パートナーシップ」の強化、開発途上国における統計を分析し能力構築を目指す「データ、モニタリング、説明責任」の目標を掲げています。
4. 学生と途上国の社会起業家とのパートナーシップ事例
ソーシャルスタディでは、途上国の社会起業家とのパートナーシップによって社会問題解決を目指す学生向けのSDGsインターンシップを行っています。
ファッション×カンボジア(全体満足度10点満点中9.41点)
カンボジアのエシカルブランドの商品を日本で拡販するために、参加者がファッションカタログを制作しました。参加者は、約2週間オンラインで打ち合わせを行い、最終日にはカンボジアのエシカルブランドの役員にファッションカタログの提案を英語で行いました。日本各地から日本人学生32名と日本語が話せるカンボジア現地学生12名(内2名は留学生)の計44名が参加しました。
女性
建築×カンボジア(全体満足度10点満点中9.50点)
カンボジアで中低所得者層向けの住宅を提供する社会起業家のコンギー氏に、参加者がカンボジアの家の建築デザインを提案しました。建築設計ができる学生を募集し、北九州市立大学の大学院に通う留学生1チーム(スーダン出身学生1名・インドネシア出身学生3名)・九州工業大学の大学生1チーム・九州産業大学の大学生2チームで行われました。
男性
公式LINEで、プログラムやSDGsの最新情報をお届けしています!
こちらよりお友だち追加することができます!