本記事は、2021年11月4日(木)に開催した「SDGs観点からみた就活対策講座」のセミナーの内容をもとに作成しております。

1. SDGsとは

SDGs

世界には、貧困問題や環境問題などさまざまな社会問題が溢れています。
社会問題は年々深刻化しており、このままでは世界が滅びてしまうほど危機が迫っているため、社会問題を解決すべく2015年に193カ国が加盟する国連のサミットでSDGs(持続可能な開発目標)が策定されました。ここで言われる「持続可能」とは「人間が地球に住み続けられること」、「開発」とは「よりよい世界をつくること」を意味しています。つまり、「持続可能な開発目標」とは「人間が地球でずっと暮らしていけるような世界をつくるための目標」ということです。

<SDGsウェディングケーキモデル>

SDGs

SDGsウェディングケーキモデルは、スウェーデンのレジリエンス研究所の所長ヨハン・ロックストローム博士によって考案されたもので、「SDGsの概念」を表しています。

このSDGs ウェディングケーキモデルでは、「経済」「社会」「生物圏」の3階層にSDGsの目標が分類されており、経済は社会がなければなりたたず、社会は生物圏がなければ成り立たないことを示しています。

また頂点にある「17.パートナーシップ」は、唯一目標達成の手段を表しており、世界規模の社会課題解決を目指すため、1つの組織だけで取り組むだけでなく、国や組織を超えて協力し合うことが求められていることを意味します。

2. 日本企業と途上国の社会的企業のビジネスマッチング事例

ソーシャルマッチ株式会社が展開するビジネスマッチング事業では、日本企業様とSDGsに取り組む東南アジア企業/NGO様との協業を支援しています。このビジネスマッチングによるグローバル・パートナーシップによって、途上国の様々な社会問題解決に取り組んでいます。

ビジネスマッチング事例①カンボジアでIT事業を通して出稼ぎ労働者減少に努める社会的企業

社会起業家

カンボジアには、収入を得るために出稼ぎ労働者として海外で働く方々が多くいます。しかし、出稼ぎに行った先で重労働を強いられたり、また国内に戻ってもスキルがないため次の仕事が見つからない方々もいます。
オムオイ氏が代表をつとめるカンボジアIT企業様では、出稼ぎ労働者を減らすことをミッションに掲げ、国内での雇用を創出し、若者への無償のIT教育を行っています。
今回、ビジネスマッチングが成約した日系デザイン企業様は、デザイン業務を依頼できる現地パートナーを探していたため、カンボジアIT企業様をご紹介し、業務委託契約が成立しました。このビジネスマッチングによって、カンボジアIT企業様は、新たに2名採用し、現地の雇用創出につながりました。

ビジネスマッチング事例②カンボジアで障がい者支援を行う社会的企業

社会起業家

サミス氏が代表をつとめるカンボジア障がい者支援NGOでは、障がい者雇用のために立ち上げた食品事業が、当時存続の危機に立たされていました。
またコロナ前にカンボジアで人気お土産店を展開するAmazing Cambodia様から、「店頭で売れ筋である 食品の商材を増やしたい」というご相談をいただき、サミス氏をご紹介させていただきました。
サミス氏の人気商品であったドライマンゴーを共同商品開発し、Amazing Cambodia様で販売するマッチングが成約しました。サミス氏には、その他にも日本企業をご紹介させていただいたこともあり、複数ビジネスマッチングによってサミス氏から「ソーシャルマッチのネットワークのお陰でコロナ禍でも食品事業を存続することができました」と仰っていただきました。

3. SDGsと就職活動の関連性

SDGs

2023年卒業予定の学生のSDGsの認知率は95.9%で、学生のSDGsの認知度は年々高まっています。また企業がSDGsに取り組んでいることを知ると「志望度が上がる」と回答した学生が、全体の7割以上に及びました。
SDGsについて理解した上で、SDGsを軸として就職活動に取り組む学生が増えてきています。

SDGs

企業経営者の約9割がSDGsを認知し、年々企業のSDGsの認知度も高まっています。
また企業のSDGsに取り組む目的として、「人材採用力を高めること」を重視している企業は、回答企業のうち半数以上となります。SDGsに取り組む企業では、SDGsに共感している学生やSDGsを理解している学生を積極的に採用したいという声が高まっています。

4. 就活生のよくある悩み

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23年新卒・男性
SDGsに取り組む活動は、どのように自己アピールとして活かせばいいですか。
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スピーカー樋口
SDGsに取り組む学生は増えてきていますが、まず第一に①今までどのような課題に直面したのか②どのような工夫をして課題解決にいたったのか③その経験を通じて、どのような学びを得たのかを整理することが大切です。
多くの面接官は、面接で就活生の課題解決能力を重視し、一緒に働くとどのような能力を発揮してもらえるのかという点から「再現性」を見極めています。
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21年新卒・女性
SDGsに取り組む企業は、どのように見つけることができますか。
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スピーカー樋口
気になる企業のホームページからIR(インベスター・リレーションズ)の情報を確認したり、SDGs関連のエキスポ出展企業から見つける方法もあると思います。SDGsに対する想いは企業によって異なるので、社長インタビューや、従業員紹介などの記事をチェックすることで、企業とのミスマッチを防ぐことができると思います。

5. SDGs観点からみた就活対策方法のまとめ

⑴SDGsを理解する
SDGsの認知度は、学生も企業も高まっています。まずは、17つの目標の基礎的な内容や取り組み事例を知ることが大切です。SDGsについて学べる図書やセミナーは多いので、ぜひ積極的にSDGsを学習してみてください。

⑵SDGsの取り組みを実践して経験を積む
SDGsは、一人一人がアクションを起こして解決を目指す目標になります。SDGsに関連した知識やスキルを身につけれるようなボランティアやインターンシップを通じて、社会問題解決と自己成長を実現していきましょう。

⑶SDGsの取り組んだ経験を言語化する
社会問題解決や自己成長をどのように実現することができたのかについて、言語化することで就職活動でも積極的に活かしていくことができます。言語化する人が苦手な方は、言語化をサポートする開催するガクチカ講座など、利用することをおすすめします。ガクチカ講座は、弊社でも開催しております。

オンラインSDGsインターンシップでは、SDGs学習・途上国のソーシャルビジネスの実践・インターンシップの取り組みを言語化するサポートまで受けることができます。

<セミナースピーカー>

ソーシャルマッチ株式会社 
取締役副社長 樋口麻美

幼少期はアメリカ、南アフリカ、オーストラリアで育ち、途上国各国でインターンシップを経験。同志社大学卒業後、IT人材ベンチャー株式会社ワンキャリアに入社。その後、ソーシャルマッチ株式会社に立ち上げに参画。現在は、日本企業とSDGsに取り組む東南アジア企業との協働によるSDGs事業を支援。

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