最近は、様々な場所で「SDGs」という言葉を耳にします。「SDGs」と聞いて、何となくはわかるけど詳しくはわからないという方もいらっしゃると思います。
本記事は、SDGsの策定背景や目標の達成状況についてわかりやすく解説いたします。
1. SDGsとは
世界には、貧困問題や環境問題などさまざまな社会問題が溢れています。
社会問題は年々深刻化しており、このままでは世界が滅びてしまうほど危機が迫っているため、社会問題を解決すべく2015年に193カ国が加盟する国連のサミットでSDGs(持続可能な開発目標)が策定されました。
ここで言われる「持続可能」とは「人間が地球に住み続けられること」、「開発」とは「よりよい世界をつくること」を意味しています。つまり、「持続可能な開発目標」とは「人間が地球でずっと暮らしていけるような世界をつくるための目標」ということです。
2. SDGsの前身となるMDGsとは
MDGsは、2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言というものを基にまとめられました。
MDGsは、貧困や飢餓など途上国を対象にした目標で、政府開発援助(ODA)などを中心とした対策がほとんどでした。SDGsは、MDGsの課題の引き継ぎと、新たな課題が追加されたものになります。
3. 5つのPから構成された17つの目標
SDGsの17つの目標は、5つのPから構成されています。PEOPLE(人間)・PROSPERITY(豊かさ)・PLANET(地球)・PEACE(平和)・PARTNERSHIP(パートナーシップ)の5つのPに基づいて構成されています。この5つのPが、世界の社会問題を解決する上で重要な要素だと考えられ、SDGsの17つの目標ができました。
4. SDGsによる効果
2017年1月に開催されたダボス会議において、ビジネス&持続可能開発委員会(BSDC)は、2030年までに「SDGsに取り組むことによって、年間12兆ドル(1,364億円)の経済効果と最大3億8,000万人の雇用創出につながる」と発表しました。
世界共通の目標であるSDGsに取り組むことで、企業のビジネスチャンスは広がり、社会問題解決へのインパクトが大きいため、近年企業のSDGsの取り組みは加速しています。
5. SDGsの達成状況
独最大財団のベルテルスマン財団と持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)は、毎年「Sustainable Development Report」を発表しています。
上位5カ国は、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギーなどの北欧諸国が占めていて、日本は18位でした。
現状のままでは、2030年までSDGsの達成はほど遠く、世界全体でSDGsの取り組みを加速する必要があります。
6. 私たちにできること
まずは世界の社会問題について理解し、日常生活からSDGsを意識して行動を変えていきましょう!
具体的には、以下3つのような取り組みがあります。
1. エシカルマークの商品を購入する
環境や人権に対して十分に配慮されているかを示すエシカルマークがあるかを確認した上で商品を購入し、社会問題に取り組むことができます。
2. 節電する
エアコンの温度を冬は低く夏は高く設定したり、照明器具をLEDに変えることで節電につながります。
3. マイバッグ・マイボトルを持ち歩く
プラスチック袋やペットボトルの利用を減らすことで、環境への負担を軽減することができます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
一人一人が社会のことを意識して行動することで、社会は変わると思うので、一緒に取り組んでいきましょう。
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