<はじめに>
こんにちは!金沢工業大学大学院に通う修士1年の阿部薫平(あべ くんぺい)です。普段大学では、研究に取り組んだり、様々な国際交流イベントに参加したりしています。趣味は旅行に行くことで、早く気軽に旅行に行けるようにならないかなぁと思いながら毎日を過ごしています。
私は今年の夏、ソーシャルマッチ株式会社が主催するオンラインSDGsインターンシップに参加し、「カンボジアとファッションの問題」について取り組みました。この記事では私が感じたSDGsのイメージについて紹介したいと思います。
<SDGsのイメージ>
みなさんはSDGsと言われてどんなものをイメージするでしょうか?
“SDGs”名前はよく聞くけど結局何なの?というのが、正直な私の最初のイメージです(笑)
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目のことです。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
(外務省ホームページより抜粋:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html, 参照日2022年9月24日)
とても難しいですね。何か特別なことをしないといけないような気がします。
しかし、活動をしていく中で「SDGsってそんなに難しくないのかも…」そんなふうに感じるようになりました。
<今回参加した理由>
私が今回このインターンシップに参加した理由は2つあります。
1つ目は、やはりSDGsについて学びたいと思ったからです。SDGsについて実際に手を動かして学べるかも?そんな思いから参加を決めました。
2つ目は、英語を使ってカンボジアの学生と交流してみたいと思ったからです。私はこれまでの大学生活で、シンガポールとインドネシア、ベトナムの学生と一緒に活動をしたことがありました。どの国の人も、それぞれ違った文化や価値観があり、その違いが私には新しい発見になっていました。今回は今まで活動をしたことがないカンボジアの学生と活動することで、新たな発見があるのではないかと思いこのインターンシップに参加しました。
<インターンシップでの活動>
インターンシップで私たちは、カンボジアでエシカルファッションに取り組む「Dorsu」という会社と活動を行いました。エシカルとは直訳すると「論理的な」という意味で、地球環境や、人、社会に対して配慮された商品のことを指します。このDorsuでは、ファストファッション企業から廃棄される布を再利用して、衣類を製作しています。カンボジアでは、廃棄される大量の布が問題となっています。
私たちのグループでは、この布を利用した「布ナプキン」を提案しました。
なぜナプキンだったのかというと、16億個ものナプキンが世界中で1日に使われているというデータがあるからです。多くの女性にとっては必需品であるため仕方ないと思う一方で、その分ゴミも増えてしまうことについては見過ごしてはいけないのではと思います。
また、実はナプキンは女性だけでなく、男性も使っています。男性も??と思った方、私もそう思いました。男性の例としては、長距離ドライバーがお尻が痛くならないようにクッションがわりに使ったり、病気の人が使ったりすることがあるようです。
私たちは布ナプキンを作ることで
・再利用を可能にし、ゴミを減らすことができる
・ナプキンは女性のみならず男性も使えるので、世界中の人々が使用できる製品である
・布ナプキンが主流になることで男性が注目し、女性に対する理解の向上も期待できる
と考えました。効果抜群のアイデア!と思いましたが現実は難しいものでした。
創造性や社会問題へのアプローチという面では高評価を得た一方で、現実性に課題が残る結果となりました。(んー、厳しい!)
<今SDGsについて思うこと>
SDGsは難しいと思っていましたが、小さなことを変えることで複数の目標達成に向けて影響を与えることができるのではないかと思います。布ナプキンの例では、男女関係なく使えるものを作り、男性の女性への理解の向上も期待出来ることから、「ジェンダー平等を実現しよう(No.5)」達成に役立ちます。また、廃棄される布を再利用するので、「つくる責任つかう責任(No.12)」も果たすことができます。さらに、ごみを減らしたり、ナプキンの製造量を減らしたりすることができるため、環境保護の観点から「海の豊かさを守ろう(No.14)」や「陸の豊かさも守ろう(No.15)」も達成することができると思います。
布ナプキンはすぐに実現するのは難しいですが、身近な例としては「カフェでマグカップを使用する」などが挙げられます。マグカップを使用することで、ごみを減らすことができ、海洋や陸上資源の保護ができます。
カフェの例のように、実は小さなことでもSDGsに貢献することができます。普段の生活の中で、変えられる部分から変えていくことがSDGsに貢献する第一歩なのではないかと思います。
<インターンシップを終えての感想>
インターンシップを通じて、カンボジアの現状を知ることができました。カンボジアをはじめとした発展途上国が抱える問題について、私たちもしっかりと向き合っていく責任があると思いました。
SDGsについては、最初は難しいイメージでしたが、次第に実はそんなに難しくないものだとイメージが変わりました。できることからやってみるのが大事かと思います。
最後に、この記事で少しでもSDGsのイメージが身近なものに変わったら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
<おまけ>
カンボジアの学生との交流を通じて、カンボジアの生活の様子や、主要なSNSについて学ぶことができました。まだまだ世界には知らないことがたくさんあるなと思いました。