津田塾大学 学芸学部多文化・国際協力学科  1年生 渡辺優さん。
「SDGsについて学ぶだけでなくアクションを起こしたい」と話す津田塾大学 学芸学部多文化・国際協力学科 1年生 渡辺優さん。渡辺さんは、2022年3月に開催した「【環境×インドネシア】環境問題解決を目指す商品企画を考えるオンラインSDGsインターンシップ」に参加しました。 

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渡辺さんが今回インターンシップで何を学び、どのように取り組まれたのかインタビューしました。

渡辺優さん 
津田塾大学 学芸学部多文化・国際協力学科 1年生 中学2年生の時にガールスカウトでマーシャル諸島の自然体験交流プログラムに参加し、国際交流や環境問題に関心を持ち始める。現在は、大学にて国際関係について幅広く学んでいる。

-今回SDGsインターンシップに参加しようと思った理由はなんですか。

SDGsは中学生の頃から名前は知っていました。しかし、中学2年生の時にガールスカウトでマーシャル諸島の自然体験交流プログラムに参加して以来、SDGsに関する活動に行動を起こす機会がありませんでした。大学に入学してからSDGsについて学ぶ機会はあっても、アクションを起こす機会はあまりなかったので、長期休暇を利用して今までインプットしたSDGsの知識をアウトプットできる活動をしたいと思いました。

-SDGsインターンシップでは具体的にどのような業務を行っていましたか。

私は市場調査を担当していましたが、グループではそれぞれの役割に固執せず、積極的にそれぞれが自ら色んな業務を行いました。
私は、インドネシア人学生のニーズを知るために、インドネシア人学生向けのアンケートを提案をしました。その中で、グループのメンバーと一緒にアンケートの質問項目を考えたり、アンケート結果を分析して商品企画を考えました。
インドネシア人学生向けのアンケートには54人が回答し、傘をどれくらいの頻度で持ち歩くのかという質問に対して、約7割が「毎日傘を持ち歩く」という回答を得ることができました。当初は、ビニール傘から鞄を作るアイデアもありましたが、毎日傘を持ち歩く学生が多いので、傘を使用する上で必要なアイテムを作ろうとグループの中で方針が決まり、折り畳み傘のケースのアイデアが出ました。

-SDGsインターンシップで大変だと感じた点は何ですか。

正直インターンシップは、大変というよりみんなで活動することが楽しかったです。あえてあげるなら商品企画をする時に、商品の素材を考えることが大変でした。私は、傘やビニール性のもので作りたいと思っていたのですが、捨てられたビニール傘の回収やリサイクルの難易度が高いと他のメンバーから声があがりました。そのため、インターンシップ先企業が既存商品で使用している素材に切り替えようという結論にいたりました。また素材だけでなく、デザインは日本の伝統的な模様を採用したり、ポケットやボタンの配置など、商品の細部までグループのメンバーとディスカッションをして決めました。
私のグループのルールでは、一人一人がミーティングで数回は自ら意見をいうという目標を立てていたので、ディスカッションも活発で、メンバーそれぞれの意見を持ち合わせて商品を考えることができたと思います。

-大変さより楽しさを感じることが多かったのは、どうしてだと思いますか。

インターンシップ先企業代表のジェシカさんや、特別講師の長谷川さんのお話を聞いて、お二人が本当に熱心に環境問題に取り組んでいらっしゃることを知ることができました。また、グループのメンバーもSDGsや環境問題に関心があり、熱心に取り組んでいたので、私もインターンシップに一生懸命取り組むことが楽しく感じられたと思います。

-SDGsインターンシップを通じて、社会問題やSDGsについてどのような知識を身につけましたか。

インドネシアがこんなにプラスチックの問題を抱えていることを知りませんでした。SDGs学習講座で、日本とインドネシアのプラスチック問題の関連性を知り、SDGsは社会問題を抱える国々だけの目標ではなく、先進国であったとしても途上国の社会問題に関わっていることもあるので、すべての国が取り組まないといけない感じました。

-SDGsインターンシップに参加してよかったと思う点は何ですか。

私は、積極的に自分の意見を伝えることが苦手でした。しかし、今回のインターンシップを通じて、自分の意見を言うことができたし、他のメンバーと意見が違えば折衷案を提案したり、自分の意見を他のメンバーの意見に合わせたり、うまく対応することもできたと思います。

-SDGsインターンシップの経験を今後どのように活かしていきたいですか。

今回SDGsインターンシップを通じて、自分の意見を言うことに恥ずかしさや抵抗を感じなくなりました。しかし、まだ周りの人に働きかける力、本質を見極められるような分析力がまだ私には足りないと思うので、また今回のようにSDGsの知識をアウトプットできるようなプログラムに参加したいと思います。次回は、自分から周りの人に働きかけたり、多角的に物事を見て本質を見極めれるように意識していきたいと思います。

-SDGsインターンシップはどのような学生におすすめだと思いますか。

SDGsに興味のある学生、特にSDGsを知識としては知っているけれども、まだどのようにアクションを起こしたらいいか分からない人、アクションを起こしてみたいと思ってる人におすすめのインターンシップだと思います。