2022年3月12日~3月20日にかけて、現地大学生と協働して、環境問題解決につながる商品アイデアをインドネシアの社会起業家に提案するオンライン完結型のSDGsインターンシップを開催しました。

SDGsインターンシップについて

SDGsインターンシップ

ソーシャルスタディでは、東南アジアで社会問題解決に取り組む企業/NGO107社と提携し、現地企業が抱える課題に対して参加者が課題解決に取り組むSDGsインターンシップを開催しています。
今回のミッションは、インドネシアの環境問題解決を目指して、インドネシア人学生をターゲットにした商品を企画することでした。
参加者は少人数のグループに分かれて、約1週間オンラインで打ち合わせを行い、最終日にインドネシア人社会起業家のジェシカさんに商品企画の提案を英語で行いました。
日本各地から日本人学生24名とインドネシア大学人文学部日本語学科の学生17名の計41名が参加しました。日本人学生とインドネシア人学生の合同グループを編成し、インドネシア人学生も約1週間一緒に活動を行いました。

インターンシップ先:インドネシア人社会起業家 ジェシカ氏

社会起業家

ジェシカ氏は、インドネシアの環境問題解決につながる生活雑貨をインドネシア国内で販売しています。環境問題解決につながる生活雑貨の普及を通じて、一人一人が持続可能な社会の実現に対するアクションを起こすことを目指しています。繰り返し使えるラップやスナックポーチなど、プラスチックゴミの廃棄を減らせるような多種多様な生活雑貨を作っています。

特別講師:BALIISM Japan株式会社 長谷川 真之氏

社会起業家

長谷川 真之氏は、バリ島で取れるエコな天然素材を使ったインテリアブランド BALIISM を2015年に立ち上げられました。現在はバリ島と日本を行き来しながら、環境にやさしい”サステナブルな暮らし”をテーマにした商品の開発とサステナブルな暮らしの研究に取り組んでいらっしゃいます。

全体満足度平均10点満点中9.58点と参加者からの高評価

初日のグループでの活動では、日本人学生とインドネシア人学生の間に言語の壁があり、コミュニケーションを取ることが難しい様子でした。
各グループでは、日本やインドネシアの互いの文化を共有して仲良くなったり、英語でコミュニケーションをとるなどの工夫が見られました。このように参加学生は9日間、グループでディスカッションを繰り返し、商品企画のプレゼンテーションの用意を行いました。
最終日に行ったジェシカ氏へのプレゼンテーションに対する参加者満足度平均は10点満点中9.46点と高評価で、参加学生は「すごく緊張したけれど成功させることができた」とのコメントがありました。

インドネシア人社会起業家ジェシカ氏のコメント

社会起業家

本当に皆さんの発表を聞いて、ワクワクしました。またインドネシア人学生がどのようなことを求めているのか新しいアイデアをもらうことが出来て、私もたくさん刺激をもらうことが出来ました。9日間という短い期間の中で、環境問題解決につながる商品を企画をしたことは素晴らしいと思います。私のフィードバックが、今後皆さんがサステナブル商品を考えていくときに役に立つと嬉しいです。

参加者の声

avatar
大学2年生
女性
インドネシアのゴミ問題やリサイクル文化がなく、そういった教育が学校でされていないといった事実、一生無くならないといったプラスチックの恐ろしさを学んだと同時に、自分達が使いたい物(日常生活で使うような物)を作り、そしてその商品を通して自分達と同じ世代の人々に解決策を提案するという姿勢が非常に勉強になりました。
また、社会起業家の方々の常に環境について学び続ける事や学び続けようとする姿勢に惹かれ、学生でなく、社会人になったとしても学び続ける事が大事であるという事を改めて学ぶことができました。

ソーシャルスタディのスタッフよりメッセージ

SDGsインターンシップ

教育事業責任者 樋口麻美(ヒグチ アサミ)

最終日に最終プレゼンテーションを経営者であるジェシカさんに、英語で行っている様子をみて皆さんをとても誇りに思いました。
商品企画は全チームでインドネシア人を対象としたアンケートを実施した上で、ニーズに沿った商品企画を提案しており、バナナの葉を活用したスマートフォンケースや、竹製のボールペン、繰り返し使える雨具など、プラスチックゴミを出さないユニークな商品企画が沢山ありました。
何か新しいことを始めることは、不安が大きく躊躇うことがあると思いますが、一歩踏み出したことで沢山の経験とかけがえのない仲間を得られたと思います。今後、それぞれの場所で皆さんが活躍されることを願っております。