立命館大学 国際関係学部国際関係学科 2年生 馬場侑梨さん。
「SDGsとビジネスを両立できる可能性を感じた」と話す立命館大学 国際関係学部 国際関係学科 2年生 馬場侑梨さん。馬場さんは、2022年3月に開催した「【環境×インドネシア】環境問題解決を目指す商品企画を考えるオンラインSDGsインターンシップ」に参加しました。 

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馬場さんが今回インターンシップで何を学びどのように取り組まれたのかインタビューしました。

馬場侑梨さん
立命館大学 国際関係学部国際関係学科 2年生
途上国の国際協力に関心を持ち、国際関係学部に進学する。フィリピンの村と定期的に交流を行う国際交流サークルに所属し、昨年はジェンダー問題に取り組む団体の学生支部の立ち上げにも関わる。

-今回SDGsインターンシップに参加しようと思った理由はなんですか。

SDGsは世界的に注目されているからこそ、大学では経済系や政治系など、どの授業でもSDGsが出てきて、大学の授業でSDGsについて学ぶ機会は多くあります。しかし、SDGsがビジネスとどのように関わることができるのかは分かりませんでした。また、国際協力に関してもNGOや国際機関の仕事というイメージがありました。もともと東南アジアの文化や経済に関心があったのでSDGsインターンシップに参加することで、SDGsとビジネスと関わりについて学びたいと思いました。

-SDGsインターンシップに参加するまでSDGsや社会問題に取り組んだことはありましたか。

大学では発展途上国の社会問題や、先進国の社会問題など、幅広く取り組んでいました。昨年は、ジェンダー問題に取り組む団体の学生支部の立ち上げにも携わり、SNSを通じてジェンダー問題に関する情報を発信していました。

-SDGsインターンシップでは具体的にどのような業務を行っていましたか。

インターンシップでは、リサーチをする業務が一番多かったです。
インドネシアでは、「何が求められているのか」「競合他社はどのような商品を提供しているのか」「環境に配慮された素材は何か」など、たくさんリサーチをしなければなりませんでした。同じグループのインドネシア人学生と商品案について話している際に、インドネシアの大学でもオンライン授業が多く、インドネシア人学生は肩こりの問題を抱えているという意見が出ました。そのため、他のインドネシアの大学生約50人にアンケート調査を行った結果、アンケートに回答した9割の学生も同様に肩こりに悩んでいるという回答を得ました。
インドネシアでは、電気マッサージ器具の価格帯がインドネシア人学生と合わないという課題があるので、環境に配慮した素材を使いながら、インドネシア人学生のニーズにあったマッサージ器具を企画することになりました。

-SDGsインターンシップで大変だと感じた点は何ですか。

日本人学生とインドネシア人学生との言語の壁が大変だと感じました。
グループワークは、基本的には日本語で行いましたが、日本語だけでディスカッションを進めるとインドネシア人学生がわからない時があるので、英語も使いながらディスカッションを行いました。私は、英語が苦手だったので、ミーティングをする前に自分の意見を英語でまとめ、またそれに関連する英語資料も事前にグループに共有を行いました。

-SDGsインターンシップに参加してよかったと思う点は何ですか。

インターンシップ先のジェシカさんや特別講師の長谷川さんから、どのような視点でSDGsとビジネスを両立することはできるのかというお話を聞き、またグループのメンバーと一緒にSDGsとビジネスを両立させる商品企画を実際に考えることで、SDGsとビジネスを両立できる可能性を感じることができました。

-SDGsインターンシップで社会問題やSDGsについてどのような学びを得ることができましたか。

日本が輸出したプラスチックゴミがインドネシアの海洋汚染にもつながっているということは、今まで知りませんでした。SDGsインターンシップでは、SDGsの課題は一つの国だけで、解決できるものではないことを再確認することができました。今回のように、日本人学生とインドネシア人学生が協力して行うという形は、国際社会でこれから進めていかなければならない活動の形だと思います。

-SDGsインターンシップで自分の成長はどのように感じることができましたか。

私は、今までこのようにグループワークをした経験もなく、自ら発言をすることが得意ではありませんでした。SDGsインターンシップでは、毎回のグループのミーティングで最低5回以上自ら意見をいう目標を掲げていましたが、毎回のグループのミーティングでは5回以上自ら発言をすることができました。それは、私が環境問題に関心があったり、グループで意見を言いやすい雰囲気をうまく作れていたり、インドネシア人学生ならではの新しい視点の意見が出たり、SDGsインターンシップを私が楽しめていたからだと思います。

-SDGsインターンシップはどのような学生におすすめだと思いますか。

大学の授業でもSDGsについて学ぶ機会は多く、SDGsに関心がある人は多いと思います。SDGsインターンシップは、SDGsに関心がある人や、その他にもコロナ禍でグループで活動して何か達成するという経験ができなておらず、グループで何か取り組んでみたいと思う人、就職活動に向けて準備をしていきたい人などにおすすめだと思います。