「SDGsの学びを深めるために、SDGsインターンの2度目の参加を決めた」と話す京都橘大学 国際英語学部・国際英語学科 3年生の木下育葉さん。(参加当時)

木下育葉さんは、2023年2月に開催した「【ジェンダー×商品企画】カンボジア渡航型SDGsインターンシップ」に参加しました。

木下育葉さんのプロフィール

京都橘大学 国際英語学部・国際英語学科 3年生
2022年1月にイギリスに交換留学をし、同年8月にカンボジアのエシカルブランド「ドース」の商品企画を行うオンラインSDGsインターンシップに参加。そして2023年3月に、カンボジアのエシカルブランド「プロショップ」の商品企画を行うカンボジア渡航型SDGsインターンシップに2度目の参加。オンラインSDGsインターンシップでは、最も優れたパフォーマンスを発揮した学生に送られるMVP賞を受賞。

Q
参加する前は、どのような悩みや課題を抱えていましたか。

学校だけの学びを通じて、SDGsを学んでいくと、数字だけでものを見てしまったりと、自分の固定概念ができてしまうと感じていました。オンラインでSDGsインターンシップに参加したことはありましたが、もっと海外経験を増やしてSDGsの現状を学びたいと思いました。

Q
なぜ参加しようと思いましたか。

大学でも語学系の留学プログラムがあるのですが、英語を学ぶより英語を使って何かをすることに興味がありました。特にSDGsに関心があるので、より学びを深めたいと思い、SDGsインターンシップに参加することを決意しました。
過去にオンラインSDGsインターンシップに参加したこともあったので、ソーシャルスタディさんに対して信頼がありました。その時は、MVP賞も受賞でき、自分の自信にもつながりました。その時にもたくさんの学びがあったので、また参加することでもっと学びが深められると思いました。

貧困層の女性の家を訪問し、パンナリー代表が説明している様子
Q
どのようなことが一番印象に残っていますか。

日本にいるとカンボジアと日本の格差を比べることが多かったのですが、いざカンボジアにいくとカンボジア国内での都市部と農村部の経済格差を感じました。カンボジアの村を訪問した時は、トートバックを作っている人たちの生活環境を見て、衝撃を受けました。その一方で都市部には華やかなレストランがあり、天と地ぐらいのギャップを感じました。同じ国の光景と思えないくらいの格差がありました。

グループで話し合っている様子
Q
どのようなことが一番大変に感じましたか。

はじめて大学外の人と会って、グループワークをしたことです。
同じ大学だと人の感じも似てくるのですが、海外に渡航するインターンシップだからこそ、全国から色んな学生が集まり、多様性を感じました。
私はリーダーとしてチームをまとめたり、個人の特性を配慮することを意識しました。実は私は個人で作業するほうが得意だと感じていました。なのでグループワークに苦手意識を持つ人が分かったり、チーム内でも誰と誰の交流が少ないかなどを見つけて、席替えや交流機会を設けました。そうやって少しずつメンバーと距離を近づけることで、みんなも自分をさらけ出し、受け入れてくれるようになりました。
チームではライングループを作ったり、帰国後には1人1人にコメントを書くくらいメンバーのことが大好きになりました。
もちろん大変なことはあったのですが、そのような学びの機会をくれたメンバーには感謝しています。

Q
SDGsインターンシップで一番価値を感じたことは何ですか。

村のゴミの山や労働者の方々の環境を直接見たことです。
村にある貧困層の女性が住む家は、子どもが7~8人いる家でもすごく狭いです。正直、自分がその狭い家で生活できるかと考えると、できないと思いました。でも、そのような環境で子どもを安全に育てないといけないカンボジアの貧困層の女性の大変さを感じました。
また実際にカンボジアに行って、ゼロウェイストやゼロプラスチックのレストランを見ました。カンボジアは社会問題があるからこそ、社会構築がされていると感じました。
日本は経済発展してから、持続可能性を目指している一方で、カンボジアは持続可能性の中で経済発展をしていると思います。

Q
参加前と参加後で変わったことは何ですか。

現地主義に変わりました。
それまではデータや資料を見て分析する学習方法だったのですが、現地に行かないと分からないことがたくさんあると思いました。
国際問題を学ぶだけでなくても、就活で企業研究をする時もホームページを見るだけでなくて、説明会などで社員の人の雰囲気など、ちゃんと直接見ないと分からないんだなと思うようになりました。

王立プノンペン大学の日本語学科の学生にヒアリングをしている様子
Q
将来どのようになりたいですか。

海外営業を志望しています。
今は東南アジア諸国に、日本の技術をちゃんと共有してもっと貢献したいという思いが強いです。特にその国の環境や商品の実現可能性などを理解するために、顧客の声を聞けるようになりたいです。
今回のSDGsインターンシップでも、自分たちで考えていた商品があったのですが、カンボジア人学生にヒアリングをして、提案する商品が変わりました。カンボジア人の方から直接聞かないと、自分たちの勝手な妄想で商品を考えてしまうと思いました。カンボジア人学生のヒアリングがないと今回のSDGsインターンシップで得た結果は得られなかったと思います。

Q
参加後のソーシャルスタディの印象について、教えてください。

個人的にソーシャルスタディのスタッフの方のInstagramを見ているのですが、「カンボジアでこういう人に会いました」などの投稿をしています。参加者がカンボジアにただ行ったきりにはならないように、帰国後もカンボジアの情報を共有してくれます。その他にも、他の国の情報や社会起業家の情報など投稿してくれるので、社会人になってもチェックしたいと思っています。

Q
どんな人にSDGsインターンシップがおすすめだと思いますか。

世界や社会に興味がある人におすすめだと思います。今回のSDGsインターンシップの参加者の中にも、「海外に行ってみたかったから」という理由で参加している学生もいました。そのような学生には、1番大きな一歩になると思います。世界や社会の問題構造を知ることができると思います。