松山大学 人文学部英語英米文学科 3年生 大政進人さん(参加当時)
「SDGsインターンシップに参加して第一志望の企業から内定をもらった」と話す松山大学 人文学部英語英米文学科 3年生 大政さん。大政さんは、2022年2月に開催した「【ファッション×カンボジア】カンボジアの社会問題をファッションで解決するオンラインSDGsインターンシップ」に参加しました。
大政さんが今回インターンシップにどのように取り組み就職活動で活かすことができたのかをインタビューさせていただきました。
大政進人さん 人文学部英語英米文学科 3年生 大学1年生の時に1ヶ月カナダに語学留学。大学3年生の3月にSDGsインターンシップに参加し、SDGsインターンシップの経験を面接で話した結果、第一志望の企業から内定を取得。
– 今回SDGsインターンシップに参加しようと思った理由はなんですか。
海外の学生とSDGsに取り組むという具体的な活動を通じて、異文化やSDGsについて理解を深めたいと思いました。また、SDGsインターンシップに参加したときは、丁度3年生の2月で就職活動真っ只中ということもあり、就職活動を見据えた時にチームで取りくんだ経験があまりなくて、チームで何かを成し遂げることに挑戦してみたかったからです。
就職活動の面接では、「チームで何かを成し遂げる経験」は必ず聞かれることだと思うので、チームで取り組む経験をどう見つければいいか悩んでいる時に、SDGsインターンシップの案内をみて、ガクチカ言語化※のサポートもあると知って参加を決めました。
自分が英文学科なので、英語を使って活動ができることも魅力的でした。
※ガクチカ言語化とは、就職活動で必ず聞かれる質問だと言われている「学生時代に一番力を入れたこと(ガクチカ)」の略称です
– これまでに何かSDGsや、社会問題に取り組んだ経験はありますか。
異文化コミュニケーションを大学では専攻していて、大学の授業やゼミでSDGsについて学ぶ機会はありました。しかし、ビジネスを通じてSDGsに取り組む機会はなかったので、ビジネスとして取り組んでみることにも興味がありました。SDGsは、今後世の中でより求められると思うので、実際にSDGsに取り組む経験をして、SDGsに関する知識を深めることが必要だと思いました。
– SDGsインターンシップでは、大政さんは具体的にどのような業務を行っていましたか。
SDGsインターンシップでは、カンボジアのエシカルブランドのファッションカタログを制作することがミッションだったので、主にファッションカタログのデザインやレイアウト作成を担当しました。
その他にも、各メンバーが調査した業界や企業、また社会問題に関する資料を英訳してまとめる業務を行いました。リーダーではなかったのですが、リーダーが言ったことをメンバー間で認識に齟齬がないように噛み砕いて説明をしたり、リーダーが言ったことを積極的に他のメンバーにリマインドすることを心がけました。
僕はとても人見知りで初対面の人と話すと、しどろもどろになってしまうのですが、グループメンバーは約2週間で1つのものを作り出す仲間なので、メンバーには恥ずかしがらずに積極的にコミュニケーションをとりました。
– SDGsインターンシップで特に大変に感じたことは何ですか。
メンバー全員で共通認識を持つことです。自分のアイデアや意見をただ共有しても、認識にズレがある場合があります。そのため、特にカンボジア人学生には英語と日本語を使い、グループのメンバー1人1人の意見を聞いて、しっかりとコミュニケーションをとることを徹底していました。
また、制作したファッションカタログを通じて、一般の人々にどのようにエシカルファッションに興味をもってもらうかを意識したので、ファッションカタログに掲載する内容は自分達にとってわかりやすい内容にするのではなく、客観的に見てわかりやすい内容になっているかどうかを意識しました。具体的には、ファッションカタログを通じて、どのような印象を持つことができるのか、エシカルファッションブランドの事業を知って、どのように商品を買いたいと思わせることができるのかを、グループで何度も時間をかけて話し合いました。そのため、ファッションカタログが完成したときはとても達成感を感じました。
– SDGsインターンシップに参加してよかったと思う点はなんですか。
参加する前は、SDGsについて理解するという目標をかかげていたのですが、SDGsについて理解するだけでなく、ファストファッションが世界にどのような影響を与えているのかということを身を持って、実感することができました。カンボジアのエシカルブランドの役員の方々や、日本人起業家の方々など、最前線でファッションの問題に取り組んでいる方々のお話をお伺いすることができてよかったと思います。
ファッションに対するイメージは、華やかでキラキラしていて、人々が楽しむものだと思っていました。しかし、その裏では過酷な労働環境で働いている人々がいて、また環境問題に悪影響を与えているということをSDGsインターンシップで知りました。生産現場の生の声を聞いてショックを受けた反面、ファッションに関する現状について学ぶことができたのは貴重な経験でした。
今後は、自分の消費行動の中で、その商品が社会に与える影響を立ち止まって考えるという気づきを得ることができました。
– 3年生で参加いただきましたが、就職活動と並行してSDGsインターンシップに参加されたのですか。
SDGsインターンシップに参加したときは、第一志望の企業が本選考の直前まで進んでおり、最終日の翌日に参加したガクチカ講座の3日後に最終面接がありました。ガクチカ講座で、SDGsインターンシップの言語化のサポートをしていただいたので、面接対策を万全にすることができ、内定を取得することができました。
面接に向かう道中でも、ガクチカ講座でもらった資料を自分のスマートフォンでダウンロードしておいて、内容を振り返っていました。
– 就職活動とSDGsインターンシップを並行して行うことに不安はありましたか。
スケジュール管理を徹底したので、就職活動とSDGsインターンシップを両立できるかどうかという不安は特にありませんでした。むしろ、SDGsインターンシップの経験が直接就職活動に必要なものだったので、就職活動とSDGsインターンシップを並行して行うことによって、生きた経験をもって選考に臨むことができたのでよかったと思います。
– ガクチカ講座の内容は、どのように就職活動で活かすことができましたか。
SDGsインターンシップに参加するまでは、就職活動は他の就活生と優劣をつけられるのではないかと思い、自己アピールをすることに固執してしまっていました。しかし、ガクチカ講座を受講して、人事の質問の意図や、自分の強みや弱みを企業でどのように活かせるのか言語化する方法を学びました。私が今まで、意識できていなかった重要な点に気づくことができたので、ガクチカ講座を通じて、就職活動の対策ができました。
実際に内定をもらった企業の選考で、ガクチカについて人事の人に漠然と聞かれたので、「カンボジアの企業と共同で行うインターンシップに参加したことです」と伝えました。一つの質問に対して回答が長くなりすぎるといけないので、「カンボジアの企業と共同で行うインターンシップ」という情報のみをまず最初に伝えて、そのあとは人事の方の質問に答えました。具体的には、インターンシップで「何を調べたのか」「何を発表したのか」「海外の学生とのコミュニケーションはどのように工夫をしたのか」を聞かれました。
特に、SDGsについて学びながら取り組むインターンシップということで、人事の方にも興味をもってもらうことができたと思います。内定をいただいた企業では、今後SDGsについて取り組んでいきたいということもあり、自分がSDGsについて関心があるということがアピールポイントになったのではないかと思います。
– SDGsインターンシップは、どのような学生におすすめだと思いますか。
すべての学生におすすめだと思います。
日常生活の中にある身近なテーマから今後、より重要視されていくSDGsにアプローチすることができるので、大きな学びを得ることができます。
また、仲間と一緒にチャレンジした経験が必ず自分の成長につながると思います。
SDGsインターンシップでSDGsに取り組む経験や、チームで成し遂げる経験、カンボジア人学生と取り組む経験をしたことで、第一志望の企業から内定をいただけたと思っています。