明治学院大学 国際学部国際学科 2年生 鈴木杏彩さん
「就職活動に活かせる経験をすることができた」と話す明治学院大学 国際学部国際学科 2年生 鈴木杏彩さん。鈴木さんは、2022年2月に開催した「【ファッション×カンボジア】カンボジアの社会問題をファッションで解決するオンラインSDGsインターンシップ」に参加しました。

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鈴木さんが今回どのようにSDGsインターンシップに取り組んだのかお伺いしました。

SDGsインターンシップ
鈴木杏彩さん
明治学院大学 国際学部国際学科 2年生
大学では、国際分野のゼミに所属しヨーロッパの移民問題、核問題、エネルギーシフトなど幅広いテーマについて勉強をしている。また課外活動ではゴスペルサークルに所属をしている。
SDGsインターンシップ

-今回インターンシップに参加しようと思った理由は何ですか。

大学の授業では、国際貢献やSDGsに関するトピックを取り扱う授業を受講していたので、自分が学んでいる内容とインターンシップの内容がつながるので、面白いと思って参加しました。
また就職活動では「ガクチカ(学生時代に一番力を入れたこと)」をよく聞かれるみたいなのですが、大学に入ってからコロナ禍で、どのように活動すべきなのか定まらず、まだ大学生活の中で力を入れて何かに取り組むという経験がありませんでした。
今回のインターンシップでは、SDGsの実践のみならず、自己分析やガクチカ講座など就職活動で活かせるコンテンツが充実していたので、「とりあえずやってみよう」ということで参加してみました。

-SDGsインターンシップではどのような業務を担当しましたか。

グループで取り組んだファッションカタログ制作の全体の進捗管理や、ミーティングのスケジュール調整を行いました。また最終日のプレゼンテーションに向けて、ファッションカタログの見せ方をメンバーに相談したり、英語のプレゼンテーション資料を準備しました。
メンバーそれぞれが得意分野や興味分野が異なっていたので、色んな視点からファッションカタログについて考えることができました。例えば、SDGsに関心がある人だけでファッションカタログを作ってしまうと、SDGsに関心がない人の視点を持つことが難しいと思います。グループのメンバーにはSDGsについてあまり分からない人もいたので、意見を共有しながらSDGsについてあまり分からない人の視点に合わせたファッションカタログを制作しました。

SDGsインターンシップ

-SDGsインターンシップではどのような時が大変に感じましたか。

バックグランドが異なるグループのメンバーとどのようにしたら、うまくコミュニケーションを取れるかについて悩みました。今回はグループのリーダーを担当していたのですが、自分のコミュニケーション力に自信がなくとても不安でした。
最初のグループワークの時間は、私が一人で喋っている時間が長くなってしまったり、グループ内で作業を分担しても、どのようにメンバーに業務の依頼や進捗確認をすべきか分かりませんでしたが、少しずつメンバーとコミュニケーションをとる回数を増やしていきました。業務に関わること以外にも積極的にコミュニケーションをとりました。グループ全体のメッセンジャーでコミュニケーションを取ることが恥ずかしいというメンバーもいたので、個別のメッセンジャーでコミュニケーションを取りました。そうすることで、全体では意見を言い出せなかったメンバーも自分の意見も言ってくれることもありました。
業務に関わること以外でも、メンバーの趣味や好きなものを知ることで、どういう人なのかを知ることもできました。例えば、音楽とか美術が好きな人は創造性が豊かであったり、バスケやサッカーなどスポーツを経験している人はグループワークに向いてるなどと、その人の特徴に合わせて仕事を割り振ることができました。
自分の弱みは傾聴力だったので、インターンシップでは「相手の意見を理解し、自身の知識を組み合わせて意見を述べる」という目標を立てていました。しかし、最終日には一緒にファッションカタログを制作したメンバーから私の強みは傾聴力であるというコメントをもらい、自分の成長を感じることができました。

SDGsインターンシップ

-今回SDGsや社会問題に対してどのような学びを得ることができましたか。

SDGsは、今まで途上国に対するボランティアのイメージに近くて、自分には遠い存在のように感じていました。しかし、今回のインターンシップを通じて、SDGsは途上国だけでなく先進国も含めるすべての国の目標であり、先進国にも社会問題が多くあると感じました。また、自分も社会問題に関わっているという認識が生まれました。
服は毎日着るからこそ、私たちにとって、とても身近なものだと思います。今回ご登壇いただいたドースのクンティアさんは、過去に劣悪な労働環境のもとカンボジアで縫製工場で働いていました。クンティアさんの話を聞くまで、私はこれまで服一枚にどのような人たちが関わって、どのような環境で作られているのかということを私は意識したことがなかったことに気づきました。
もちろんファストファッションの恩恵で、私たちはファッションを身近に感じ、色んな商品を安く購入することができます。大学に入ると私服だからたくさん服を買わないといけないと思ってしまったり、試着をして買っても意外と着ない服が多かったりします。フランス人の方々は服を多く持たず、服を大切にして何年も同じ服を着ていると以前学んだことがあります。改めて、フランス人のように服を長く着るという文化が、インターンシップを通じて大事だと感じました。

-SDGsインターンシップはどのような学生におすすめだと思いますか。

SDGsや社会問題に関心がある人たちはもちろん、「自分の能力を知りたい」、「コロナでもオンラインで経験値を高めたい」など、とりあえず頑張ってみようと思っている人たちがSDGsインターンシップには集まります。SDGsインターンシップには、様々な出会いがあるからこそ、面白いと思います。今しかできない経験なので、少しでも面白そうと思ったり、気になるのであれば、とりあえずやってみることも大切なんじゃないかなと思います。