明治学院大学 文学部芸術学科 2年生 溝呂木彩萌さん。
「社会問題の解決策の多様性を学ぶことができた」と話す明治学院大学 文学部芸術学科 2年生 溝呂木さん。溝呂木さんは、2022年3月に開催した「【環境×インドネシア】環境問題解決を目指す商品企画を考えるオンラインSDGsインターンシップ」に参加しました。
溝呂木さんが今回インターンシップにどのように取り組み、社会問題解決に取り組むことができたのかインタビューさせていただきました。
溝呂木彩萌さん
明治学院大学 文学部芸術学科 2年生
大学では映像や写真などメディアを中心に学んでいる。またボランティアサークルに所属し、ビーチクリーン活動やSNSを通じて食料問題に関する情報発信をしている。
-今回SDGsインターンシップに参加しようと思った理由はなんですか。
大学2年生が終わりに近づき、コロナで思うように学生生活が送れず、春休みに新しいことに挑戦したいと思っていました。今まではコロナでサークルの活動の制限がされることもあって、思うように活動ができず正直心が折れてしまったこともあったのですが、今回のSDGsインターンシップはオンラインで、自分の興味のあるSDGsや、今まで関わったことのないマーケティングを学べたり、インドネシア人学生と一緒に参加できるということで、大きな成果を得られると思いました。
-SDGsインターンシップでは具体的にどのような業務を行っていましたか。
グループで出た意見をまとめて、アイディアをイラストに起こす業務を主に行いました。
今回のインターンシップでは、環境問題解決につながる商品を考えることだったのでグループでは商品のアイデアや形、柄など様々な意見が出ました。
グループで出た意見を整理するために、iPadを使用してお描きアプリで商品のイラストを描きました。イラストで商品アイディアを共有することで商品に対するイメージをグループで揃えることができたり、社会起業家のジェシカさんへの発表資料にも自分の描いたイラストを載せることができました。
-SDGsインターンシップで大変だったと感じた点は何ですか。
市場ニーズを満たした上で、競合他社と差別化をして、自分たちの強みを活かせる商品を考え出すことが一番大変でした。グループの中でも議論に詰まってしまうことがよくありました。議論に詰まってしまった時は、同じグループのメンバーが、議論の課題やグループで出た意見を整理してくれたり、私はあまり自分の意見をいうことが得意ではないのですが、私の意見を聞いてくれたので私も積極的に意見を言うことができました。
私たちは、プラスチックごみから傘を作るか、捨てられた傘のアップサイクル商品を作るか、自然素材を使ったヘアアクセサリーを作るか悩んでいました。そのためインドネシア人学生にニーズ調査して、グループで出たアイデアがいかにインドネシア人学生のニーズを満たすことができるのかを議論しました。そして最終的には、それぞれの案のいい部分を抽出して、プラスチックごみから折り畳み傘のケースを作ることになりました。
インターンシップ期間は、毎日グループでミーティングを行っていました。それぞれのスケジュールが合わない時は1日2回に分けて行うこともありました。毎回のミーティングの議事録を共有することで、ミーティングに欠席者がいても、話し合った内容を共有しみんなで議論をすることができました。限られた時間ではあったのですが、グループのベストを尽くすことができたと思います。
-SDGsインターンシップに参加してよかったと思う点は何ですか。
SDGs、マーケティング、異文化交流、自己分析など、一度にたくさんの学びを吸収することができました。特に私は、企画やアイデアを考えることに興味があり、ゼロから商品を考えるプロセスを学ぶことができました。自分達が作りたいものをただ作ればいいというわけではなくて、必要としている人がどれほどいるのか、その商品は実際に作れるのか、そしてその商品はどれほど売れるのかなど、商品を作るためにどのような点に配慮するべきなのかを具体的に学びました。
今後大学の授業でも、企画やアイデアを他の人たちと考えることもあると思うのでぜひ活かしていきたいと思います。
-SDGsインターンシップを通じて、社会問題やSDGsについてどのような知識を身につけましたか。
インドネシアのプラスチックごみの問題や、日本とインドネシアの環境問題の関係性を学ぶことができました。また海の豊かさを守るには、今まではゴミを拾うアプローチしか知りませんでした。しかし、SDGsインターンシップを通じて、ゴミをアップサイクルするなど、別のアプローチを身を持って経験することができました。社会問題の取り組みの多様性を学ぶことができたと思います。
-SDGsインターンシップはどのような学生におすすめだと思いますか。
私のようにSDGsや社会問題に関心はあって、もっと詳しく学びたい人やまだ具体的なアクションを起こせていない人におすすめだと思います。また、商品やアイデアを企画することに関心がある人も学ぶだけでなく実際に経験することができるので、おすすめだと思います。