「10日間で世界は変わるのか?」
そんな問いを胸に、日本を飛び出して向かった先はカンボジア。観光では味わえない、本当の「現地」と向き合う10日間のSDGsインターンシップが、私たちの価値観を揺さぶりました。
◆ 初めましてとともに始まる
このインターンに参加する前は、初めて会う人たちと、初めての場所で過ごすことに少し不安がありました。「知らない人の中でやっていけるかな?」「友達はできるかな?」と心配になる気持ちもありました。
でも、空港で集合したときに、事前学習で顔を見たことのある人たちと再会して、ホッと安心できたのを覚えています。そこからは、緊張がほぐれて、毎日が本当に楽しく、あっという間の10日間になりました。
◆ 異文化の中に、同じ“想い”があった
首都プノンペンから少し離れたスラム街に訪れることで自分たちの生活とはかけ離れた空間に触れました。現地のISFに訪問し、スラム街に住む子供たちの生活、学校での活動を実際に目撃し、その現状について考える時間が続きました。
印象的だったのは、自分たちとは全く異なった生活空間とそんな環境で育った子供たちの学校での子どもたちの笑顔。決して豊かとは言えない環境の中でも、「学びたい」という目の輝きは、私たちに何よりも強いメッセージを投げかけてきました。
◆ “支援”じゃなく“共創”を学ぶ
このインターンは、ただのボランティアではありませんでした。
「自分たちにできることは何だろう?」「一時的な助けではなく、続いていく取り組みにするにはどうしたらいいのだろう?」——そんなことを、みんなで何度も考えながら活動しました。
現地で実際に学校を運営している方と同じ目線で話し合い、一緒にアイデアを出しながら解決策を探していく経験は、「支援=一方的なもの」というイメージを大きく変えてくれました。
私たちが取り組むのは、支援金を集めるためのパンフレット作りです。カンボジアの今の状況を自分の目で見て、心で感じたからこそ出せたアイデアが、パンフレットの中にたくさん詰まっています。現地の方の声を大切にしながら、私たちにできることを一生懸命考えた取り組みでした。
◆ 心に刻まれた、“私たちにできること”
日本に帰ってきてからも、この10日間の体験がずっと心に残っています。
SDGsはどこか遠い世界の話じゃなくて、「今、自分がどう行動するか」が未来をつくっていくんだと、カンボジアの子どもたちや現地の人たちが教えてくれました。
「自分にできることは小さいかもしれない。でも、だからといって何もしない理由にはならない。」
そんなふうに思えるようになったのは、現地で出会った人たちの本当の声に触れて、自分の言葉でその思いを語れるようになったからだと思います。
✈ 次は、あなたの番かもしれない
この10日間で気づいたのは、世界を変えるために必要なのは、特別な力や知識ではなくて、
「知ろうとする気持ち」と「一歩踏み出す勇気」なんだということでした。
少しでも自分の可能性を広げてみたい人、国際協力ってどんなものか知りたい人。
そんなあなたにこそ、この経験をおすすめしたいです。まずは小さな一歩から、始めてみませんか?