「自分の強みを活かして、弱みを克服できた」と話す金沢工業大学 工学研究科機械工学専攻 大学院1年生 日下部侑汰さん。

日下部侑汰さんは、2022年8月に開催した「【環境×インドネシア】廃棄素材を活用した商品企画を考えるオンラインSDGsインターンシップ」に参加しました。

日下部侑汰さんのプロフィール

金沢工業大学 工学研究科機械工学専攻 大学院1年生
大学院で、航空分野の研究室に所属し航空用エンジンの燃焼器について研究。SDGsインターンシップ参加者の体験談を見て、魅力を感じ、「自分を変えたい」と思い参加。

成長

自分がうまくやっていけるのかという不安があった

・SDGsインターンシップ参加前は、ご自身に対してどのような課題を感じていましたか。

SDGsに関する知識があまりなかったり、一緒に参加する他大学の学生も有名な大学が多く、正直、自分がうまくやっていけるのかという不安がありました。
また、自分の強みを発揮したり、弱みを克服する機会がなかったので、自分が活躍できるのか不安に感じてしまいました。今までは、相手のことを理解することはできても、話を進めていくうちに自分の思っていることと相手の言っていることが違った時に、議論にうまく参加できていないことがありました。また、自分の意見に自信が持てなかったり、相手に嫌悪感を抱かれてしまうことを恐れて、自分の意見を言うことが苦手でした。

・SDGsインターンシップで自分の成長はどのように感じることができましたか。 

SDGsインターンシップは、グループワークに重点をおいた活動でした。グループワークは正直自分が何もしなくても、進めることもできます。しかし、自分の強みと弱みをレベルアップするためには、自分で考えて動くことが必要なので、自発的に活動することで、主体性や働きかけ力、実行力など前に踏み出す力を伸ばすことができたと思います。

コミュニケーションをうまくとるために、工夫をした

インドネシア人学生も含めたグループワークの様子

・SDGsインターンシップでは、どのように取り組めましたか。

今回のSDGsインターンシップでは、自分が理解したことを、まず相手に伝えることを意識して取り組みました。
副リーダーという役職だったのですが、グループ内の役割にとらわれずに活動するという講師の樋口さんからのアドバイスがとても印象に残り、より主体的に自分から相手の意見を聞くことができました。特にクローズドクエスチョンを使って、「何か困っていることはありますか。」というように「はい」または「いいえ」で答えられるような質問を投げかけて、質問を複数回行い相手の意見を具体的にヒアリングをすることを心がけました。

またインドネシアの環境問題の現状について学ぶことができました。インドネシアには、リサイクルやリユースのノウハウがないことを知り、自分で解決方法を調べながら、インドネシア人の学生の声も聞くことができました。商品企画を通じて、色んな視点からSDGsについて学ぶことができました。このようにSDGsを経験したことは今までなかったので、新しく感じました。

・SDGsインターンシップで大変だと感じた点は何ですか。

言語には、正直すごく困りました。インドネシア人学生は日本語が上手ですが、コミュニケーションをとることが難しい時もありました。そのため、日本人学生も英語を使って、みんなでコミュニケーションをとることを心がけました。また、大事なことはチャットやメッセンジャーを使って、文面でも伝えることをこころがけました。

グループでのディスカッションの時には当初、メンバーに質問を投げかけても応答がない時もあり、リーダーの稲葉さんとリーダーミーティングをすることもありました。その時に、身振りやZoomのリアクション機能を使って、わかった時は意思表示をするというルールを設けようと話し合い、グループのみんなに提案しました。

 ・SDGsインターンシップと並行して行っていた活動はありましたか。

大学院の研究活動をSDGsインターンシップと並行して行っていました。グループでミーティングをする時間を優先して、SDGsインターンシップの業務のスケジュールを調整しました。自分の自由時間も十分に確保しながら、SDGsインターンシップに取り組むことができました。

日下部さんのSDGsインターンシップ期間のスケジュール

英語を一生懸命伝えようとすることが大切

SDGsインターンシップ
最終発表の様子

・SDGsインターンシップでは、英語を活用することはできましたか。

SDGsインターンシップでは、英語を使って相手に一生懸命伝えることの大切さを体感しました。英語がつたなくても、自分の言葉で一生懸命話すことで、自分の思いや姿勢を伝えることができると思います。
英語に自信がなく悩んでいることを日報に書くと、講師の方から英語に対するアドバイスをもらったり、最終発表の英語の資料の添削もすぐにサポートしてくれました。

・SDGsインターンシップ後の次の目標は何ですか。

国際学会に参加することです。そのためには、大学院の研究活動や英語の勉強をもっとがんばる必要があると思います。

自分の強みと弱みをレベルアップすることができた

SDGsインターンシップ

・SDGsインターンシップに参加してよかったと思う点は何ですか。

自分の強みと弱みをレベルアップさせることができたので、学生生活においても、社会に出ても、どこでも使える武器を手に入れることができたと思います。相手にわかりやすく伝える方法やクローズドクエスチョンは、どこでも活用することができると思います。

・SDGsインターンシップはどのような学生におすすめだと思いますか。

「自分の強みと弱みを活かしたい」、「熱意や積極性がある人」、「SDGsに少しでも興味がある人」におすすめだと思います。
本当にSDGsに興味がある人は参加すると思うのですが、自分と同じように最初参加をためらっている人の中には、自分にできるかどうか不安がある方も多いと思います。自分がSDGsインターンシップを通じて、強みも活かし、弱みも克服できたし、人からも褒められることもあり、自分にこんなにも長所があると気付くことができました。