埼玉大学 教育学部言語文化専修 3年生 髙橋百佳さん
「コロナ禍でも自分ができることをしたかった」と話す埼玉大学 教育学部言語文化専修3年生の髙橋さん。髙橋さんは、2022年2月に開催した「【ファッション×カンボジア】カンボジアの社会問題をファッションで解決するオンラインSDGsインターンシップ」に参加しました。
髙橋さんが今回SDGsインターンシップで学んだことや今後の目標についてお伺いしました。
髙橋百佳さん 教育学部言語文化専修 3年生 高校生の頃から国際関係について関心を持ち始める。現在は、海外留学とインターンシップの経験ができる埼玉大学の特別教育プログラム「Global Youth (GY)」に参加し、2022年夏にはオーストラリアへの留学を準備している。
– 今回SDGsインターンシップに参加しようと思った理由はなんですか。
本来は留学する予定だったのですが、コロナ禍で海外に渡航することができず、オンラインで何かできることはないかと探していました。そんなときにSDGsインターンシップのことを知り、ファッションとSDGsというテーマは初めて関わる分野で興味深く、ただ研修を受けるだけでなく実践できる内容だったので魅力的に感じて参加しようと思いました。
– SDGsインターンシップでは具体的にどのような業務を髙橋さんは行っていましたか。
自主活動期間のメンバーのスケジュールを把握して、ミーティングの調整を行ったり、ミーティングの議事録を作ってGoogleのスプレッドシートで共有しました。
また、ファッションカタログやプレゼンテーションのデザインをすることが自分の得意分野だったので、内容や構成はメンバーで話し合って決めて、デザインも主に担当をしました。
– SDGsインターンシップで大変だと感じた点は何ですか。
どのようにSDGsと企業の取り組みを結びつけられるか、またそれをお客様にどのようにアピールをするべきか考えることです。お客様がどういう情報を求めているのかをグループのミーティングでは何度も議論しました。議論に夢中になって、気づけば4時間経っていることもありました。
お客様がどういう情報を求めているのかを明確にするために、他社の調査データを引用したり、身近な友人や家族にヒアリングをしたり、自分達でアンケートを実施して情報を集めました。
特にアンケートでは、グループメンバーそれぞれのInstagramのストーリーを活用し、テンプレートを作って質問を投稿したり、Googleフォームでアンケートを作り、合計約300名ほどに回答していただきました。
ですが、お客様のターゲットを全世代にしているにもかかわらず、アンケートの回答が20代に偏ってしまって、中間発表ではターゲットの設定についてアドバイザーの方から厳しい指摘をもらい、最終発表までターゲットついてグループで話し合うこともありました。
– SDGsインターンシップに参加してよかったと思う点は何ですか。
このSDGsインターンシップに参加しなかったら、普段身につけている衣服がどのように作られているのか考えることがなかったと思います。身近な商品について深く考えていきたいと思うきっかけになりました。
また今回インターンシップ先となったカンボジアのエシカルブランドの方々と直接お話をして、企業理念やSDGsに対する熱量を改めて感じることができました。その熱量がすごく印象的で、どうにかしてその思いをうまくファッションカタログに反映したいと思いました。
– SDGsインターンシップでは、どのような学びを得ることができましたか。
服を作るときの余剰在庫がそのまま廃棄されていることや、そのたくさんの余剰在庫が燃やされて、二酸化炭素が排出され、地球温暖化にもつながっているということを学び、すべての社会問題がつながっていることを改めて認識することができました。
また、SDGsインターンシップに参加するまで、自分の発信力に課題を感じていたのですが、グループワークを通じて少しずつ自分から発言することを意識し、積極的に発言することができたので苦手意識を持たなくなりました。
– SDGsインターンシップの経験を今後どのように活かしていきたいですか。
残りの学生生活で社会問題について学ぶと同時に行動に移していきたいと思います。来年の夏から行く予定のオーストラリアの留学では、現地の環境問題に取り組む団体の活動に参加してみたいと思っています。オーストラリアは、海洋汚染や森林保全に力を入れている団体も多いので、環境問題にも取り組みたいと思っています。
– SDGsインターンシップはどのような学生におすすめだと思いますか。
SDGsに興味があってすでに取り組んでいる人はもちろん、SDGsに興味があるけど取り組んだことがない人や、取り組み方がわからない人におすすめだと思います。
またSDGsだけでなく自分自身を成長させたいと思う人や、自分の価値観を明確にしたいというような人も達成感を感じられるインターンシップだと思います。