「エシカルファッション事業に取り組むことができた」と話す横浜市立大学国際教養学部1年生 遊馬楓さん。遊馬さんは、2021年8月に開催した「【アパレル×カンボジア】ここでしかできない経験で自己成長できるオンラインSDGsインターンシップに参加しました。

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遊馬さんがSDGsに関心をもったきっかけや今回インターンシップにどのように取り組まれたのかインタビューさせていただきました。

遊馬楓さん
横浜市立大学 国際教養学部 1年生 
大学では、心理学や企業論などグローバル社会をテーマに幅広く学んでいる。また横浜市立大学公認国際交流サークルのIBaS(アイバス)や横浜市立大学学生団体であるTEHsでSDGsを広めていく活動を行っている。

-今回インターンシップにどうして参加しようと思いましたか。

高校生の頃から、SDGsに関心を持ち始めたのですが、高校生の頃はなかなか活動する機会がなかったので、大学生になって積極的に活動をしたいと思っていました。私は、エシカルファッションに関心があり、今回のインターンシップ先のカンボジアの企業が余剰在庫を活用して衣料品を作っていると知ったので、エシカルファッション事業に取り組むことができると思い、参加しました。

SDGsインターンシップ

-今回のインターンシップではエシカルファッションについてどのように学ぶことができましたか。

カンボジアの社会起業家のバナサンさんは、余剰在庫を活用したり、適切な労働環境のもと衣料品を生産して、エシカルファッションを普及しています。具体的には「Buy less, Buy Better(商品を多く買わず、高品質な商品を買う)」というスローファッションを浸透させることで、持続可能な社会の実現を目指しています。
ファストファッションは低価格でトレンドに合っていて、顧客のニーズを満たしていますが、環境問題や労働者について考慮されていない部分が多く、バナサンさんの目指す持続可能な社会の実現が難しいと感じました。今回のインターンシップを通じて、今後自分が消費者として、どのような買い物をするべきかを考えるきっかけになりました。

-今回のインターンシップで、遊馬さんはどのような実践をすることができましたか。

私はプロモーション方法について、調査し提案内容を考えました。今回のインターンシップでは収益性も重視したため、コストをいかに抑えてプロモーションをすることができるのかを考えました。
競合他社に該当するアパレルブランドのSNS運用を参考に、SNSを中心としたプロモーション方法をまとめました。私は大学でマーケティングについて学んだことがなく不安でしたが、今回のインターンシップでは初心者向けのマーケティング基礎講座があったのでプロモーション方法をグループ内で担当して考えることができました。

SDGsインターンシップ

-今回のインターンシップを通して、自身の成長はどのように感じましたか。

今回のインターンシップを通じて、「できないと思っていたことも本当はできる!」と思うようになりました。今までは自分の苦手なことは、得意な人にお願いして避けることが多かったです。Googleフォームも今まで使ったことがなかったのですが、商品企画やマーケティング戦略の仮説の検証をするために自分でGoogleフォームでアンケートを作って、グループのメンバーの協力のもと短期間で127人から回答をもらうことができました。

SDGsインターンシップ

-今回のインターンシップでの経験は、今後どのように活かしていきたいと思いますか。

今回のインターンシップでは(グループワークのフィードバックを行う)社会人メンターの方から、私の強みと弱みについて個別フィードバックをいただくことができました。強みは向上心があること、弱みはまだ物事に対する前提知識が足りていないので創造力を活かしきれていないため、まずは向上心を持って知識量を増やしてみると良いというアドバイスをいただきました。今後の新しい活動では、いただいたフィードバックを意識して活動していきたいと思います。

-オンラインSDGsインターンシップはどのような学生におすすめだと思いますか。

SDGsに関心のある学生や社会問題に関心がある学生におすすめだと思います。現地の社会起業家や日本人起業家の方々の生の声を聞くことができるので、社会問題に取り組むキャリアを歩みたいという方は、将来のキャリアイメージも具体化することができると思います。

-その後、インターンシップの経験は生きましたか。

ファストファッションがいかに環境や人の面で問題があるのか一連の説明を聞いて、そこに注目するようになりました。 ファッションは、環境、人権、労働問題に関係しており、企業の影響があまりにも大きいことだと思います。 環境に対して興味を持つようになって、環境とファッション、その企業との関わりについてリサーチをすることが癖になって、知っていることが増え始めています。 企業のやっていることが環境に影響するということを悟り始め、企業や地域での取り組みがすごいのがスウェーデンなので、現地で見て吸収するということがすごく魅力的に感じるようになって スウェーデンに留学を決めました。

(インターンシップ参加前は)国際教養学部で色々なことを学んでいましたが、ある程度の専門性は欲しいと思っていました。 最初は専門分野を絞ろうという思いで参加したわけではなかったのですが、結果的にインターンシップに参加したことで自分の興味がある専門分野を絞ることができてよかったと思っています。 ビジネスで社会課題を解決するということに最後行きつくので、ロールモデルは社会起業家です。将来は、そのような活動をしていけたらと思っています。