私は2023年の春にカンボジアのスラム街にある学校に行きました。
CBO(Children Bridge Organization)という団体が無償で運営していて、幼稚園児から中学生ぐらいの子どもが年間で220人ほど通っています。
イメージのスラムと実際のスラム
スラムといえば、日本の人なら下の写真のようなイメージを持つかもしれません。
だけど実際にCBOの学校があるカンボジアのアンドン村というスラムに行ってみると、子どもたちが楽しそうに笑っていました。
カンボジアでのあいさつは両手を合わせて「チョムリアップ スオ」と言いますが、子どもたちは無邪気に「こんにちは」と初対面の外国人である私たちにまであいさつしてくれます。
子どもたちは駆け寄ってきてくれて、最後には手をつないだり抱っこしながらスラムの中を歩きました。
スラムの中の学校
学校では幼稚園、図書館を運営しながら英語やExcel、Wordの授業をしています。
カンボジアの公立学校では午前か午後の半日しか授業がないので、それを補うための授業をしていました。
学校では年齢関係なく学び、授業が終わると一緒になって遊んでいました。
私が行ったときは、日本人学生たちに折り紙を教わったり鍵盤ハーモニカできらきら星を演奏したりしていました。
学校をひらくことの目的
団体の代表であるリーさんは教育をすることで、子どもたちが進学して職を見つけることができるようになり、貧困から抜け出すことを目指しています。
子どもたちになりたい職業を聞いてみると『医者』『弁護士』『学校の先生』『軍人』と返ってきました。
リーさんの願いにこたえるように子どもたちも自分の夢を見つけて、目標にむかって努力しています。
日本人はスラムというものになじみがないから
「殺伐としていて犯罪が横行しているような危険な場所」だというイメージだけがあります。
でもそんなところでも、意外とひとは楽しそうに笑いながら一生懸命に暮らしています。
現地に行ってみるというのは難しいと思いますが、SNSが広がって個人が発信できる世の中ですから
ぜひインターネットを使って探して、現状を知ってみてください。