ソーシャルマッチ株式会社では、カンボジアで中低所得者層向けの住宅を提供する社会起業家のコンギー氏と共同で、カンボジアの家の建築デザインを考案するオンラインインターンシップを行いました。
今回のインターンシップには、九州産業大学の大学生2チーム・北九州市立大学の大学院に通う留学生1チーム(スーダン出身学生1名・インドネシア出身学生3名)・九州工業大学の大学生1チームで行われました。※大学の表記は五十音順
最終日には、社会起業家のコンギー氏の他にも講評として、株式会社ハウスフリーダムの取締役森光氏・一級建築士である松野氏にもご参加いただきました。
インターンシップ:全体満足度10点満点中9.50点
今回のインターンシップでは、SDGsやカンボジアの社会問題を学び、社会起業家のコンギー氏と定期的に打ち合わせを行いながら、カンボジアの中低所得層の住居課題を解決できる家の建築デザインを約1ヶ月間かけて各チームが完成させました。
カンボジア人社会起業家:コンギー氏
コンギー氏は、カンボジアで中低所得者層の方々が手頃な価格で住居を購入できるように、独自開発したレンガを使用して住居を提供しています。
コンギー氏の独自開発したレンガは、従来のレンガよりも木を伐採せず生産できるため森林を守ることにつながり、また建築方法が簡単なので、独自のレンガを使用して家を建てるトレーニングを地元の方々に行い、建築労働者としての雇用も創出しています。
コンギー氏のコメント
今回のインターンシップでは、各グループがカンボジアの住居問題に対する理解を深め、素晴らしい提案をしていただきました。
カンボジアでは、住居格差問題があるだけでなく、日本に比べて建築デザインや建築技術が遅れているため様々な課題があります。今回は日本の建築デザインや建築技術を私自身が学ぶことができ、非常に勉強になりました。
ご提案いただいた建築デザインアイデアを取り入れながら、これからもカンボジアの中低所得層の人々により快適な住居を提供していきたいと思います。
参加者のコメント
インターンシップを通して、様々なカンボジアの住居の課題について理解することができました。
それらの課題を「日本の文化を取り入れて解決することはできないか」また「カンボジアの人々にとってどのような日本の文化は受け入れられるのか」ということを考えました。そして、日本とカンボジアの文化を融合させたデザインが、カンボジアの中低所得層の人々の住居課題の解決につなげることができると学びました。(最優秀賞を受賞した九州工業大学チーム4年生山邊幸歩さんのコメント)
ソーシャルスタディのスタッフよりメッセージ
今回は各チームの学生が自分のスキルを活かして、カンボジアの住居問題の解決につながる家の建築デザインを提案いたしました。
世界には様々な社会問題があるからこそ、様々な解決方法があると思います。自分のスキルを最大限に発揮しながら社会問題に取り組めるようなインターンシップを今後も「ソーシャルスタディ」では提供していきたいと思います。