なんとなく大学に行き、なんとなくバイトをし、なんとなく街を歩く。大学の授業も適当にうけ、友達とたまに遊ぶ。
私、舩越ちはやはそんな毎日を送っていました。
しかし!!
今回SDGsインターンに大学一年の終わりに参加し、生まれて初めてカンボジアに行ったことで、私は明るく、活発な自分に生まれ変わりました。
今回は、この記事を読んでくれているあなたに、私の人生を変えた方法を私の体験をもとに知ってもらえたらな、と思います。
もくじ
1,最初はなんとなくだった
2,なんなんだこの場所は
3,インターンの始まり
4,リーダーを通して
5,最後に伝えたいこと
1,最初はなんとなくだった
ある夜、私はいつものようになんとなくインスタグラムのストーリーをスワイプしていました。その時、ある広告が飛び込んできました。
「英語力不問!SDGsインターン!」
私はこれだ!と思いました。
思えばこの一瞬の思い付きが始まりです。
昔からなんとなく国際協力には興味があり、いつか発展途上国に行ってみたいと思っていました。
しかし、正直英語に自信はないし、
「ただの大学生が行っても何ができるかわからない。」
「私なんかにはできない」
と思っていました。けれど、折角だからいってみようと思い、説明会に参加しました。本当に行ってよかったです。マジで。
その理由は、説明会で、スタッフの樋口さんが発した言葉が、今でも私の宝物になっているからです。
「めぐってきたチャンスは生かすも殺すも自分次第」
たしかにな、と私は素直に感じました。
今まで何もできていなかった。
そして同時にこうも思いました、
自発的ではなかった自分が
なんとなくとはいえ初めて興味を持ったのなら、このチャンスを生かさなければいけない。
行くのであれば、せめて今回だけでも、恥じらいを捨てて頑張ってみよう
と思うことができました。樋口さんありがとう!
そこから私は覚悟を決め、目の色を変えて頑張りました。
初めて自らリーダーを志願し、事前学習も進めていきました。
正直、へなちょこの私にとっては難しいことばかり。ですが私の班員たちが優秀すぎたおかげで何とかある程度形にしてから現地に渡航することができました。
なんもできないただやる気だけ絞り出していただけの私についてきてくれて、サポートしてくれた班員には感謝してもしきれません。
ですが、本当の試練はここからでした。
2,なんなんだこの場所は
長い長い飛行機での旅を終え、カンボジアの首都、プノンペンにつきました。
日本との温度差にはもちろん驚きましたが、まず一番に感じたのは、日本との風景の違いでした。
無論、日本語は聞こえません、
みんななんかよくわからん言語(クメール語)で話しているし、コンセントの電圧も違う。(私はこれに気づかず、初日にホテルのブレーカーを落とすやらかしをしてしまいました)車は右側通行だし、しかもトイレにトイレットペーパーを流してはいけないというのです。
私にとって海外は7年ぶり。日本の感覚が頭にこびりつき、もはやカルチャーショックを受ける感覚は頭の中から消え去っていました。
ここで初めて、
「やばい、私えらいことしてしもたかもしらん」
と思いました。さすがに私気づくの遅すぎますよね。(笑)
3,インターンの始まり
そして、2日目以降、本格的にインターンの業務がスタートしました。
事前学習を頑張ってきたみんなとの対面でのディスカッションや会食など様々なことを経験させていただきました。
この章では私が特に印象的だったインターンの業務を2つ紹介します。
1つ目・・・トゥールスレン博物館訪問
皆さんはカンボジアでほんの50年ほど前に大虐殺があったことをご存じでしょうか。トゥールスレン博物館は、その強制収容所の跡地に建てられた博物館です。
(トゥールスレン博物館-著者撮影)
この場所はポル・ポト政権の政策によって少しでも知識を持っている人が次々と収容され、命を落としていった場所です。
当時はメガネをつけているだけ、外国語を少し喋れるだけという理由だけで収容された人もいたそうです。
この虐殺の犠牲者は約170万人~200万人にのぼり、この数は現在の沖縄の総人口(約145万人)よりも多くなっています。
この170万人~200万人という数は当時のカンボジアの国民のうちの約4分の1
と言われています。
トゥールスレン博物館では壁一面に犠牲となった人の顔写真が並べられ、鉄の足枷やトイレの個室ほどしかない独房が残されていました。
私は壁に貼られた写真をみて、命を落としていった170万人すべてに「顔」があったことを知りました。
みんな生きていたことに気づきました。
しかし、それら数千枚にものぼる写真の中に、笑った顔は一枚もありませんでした。
トゥールスレンの収容所では4万人が収容されていましたが、生き残ったのはたったの7人。その人たちは、肖像画がうまかったり、機械工事にたけていたりと、ポル・ポトにとって有益なスキルを持った人たちでした。
私は生存者の一人であるChum Meyさんと握手させてもらいました。分厚く、ごつごつしていたけれど、力強い掌でした。
訳も分からないまま閉じ込められ、何もすることがないままただただ命を削られるというものは、どういった感覚なのだろう。と思うと、本当に心が痛みました。どうしたらこの人たちは笑顔になれたのだろうと考えました。平和しか知らない私には答えは出せませんでした。しかし、このことは人類を挙げて考え続けていくべき宿題だと思います。
2つ目・・・ISFへの訪問
今更ですが、今回の私たちのインターンのミッションは「カンボジアのチャリティースクールであるISFが寄付金を集めるためのチャリティーアイデアを考えよう」という内容でした。
そのためのヒアリングの過程で、ISFさんに訪問し、実際に現地の子供たちと交流させていただきました。カンボジアの子供たちは
とにかくかわいい!!
日本では考えられないくらい活発で、手を振ったらみんなでめっちゃ手を振り返してくれました。
とっても楽しそうに学んでいるし、誰一人として「授業はつまらない」と思っている子供がいない。
私はなんてすばらしい環境なんだと思いました。こんなに純粋に「学ぶ」姿勢を見習いたいと思いました。
授業見学の後、実際に子供たちと交流する機会がありました。一緒にダンスを踊ったり、サッカーをして遊んだり、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。そして子供たちからのサプライズ(内容は秘密!)など、たくさんのイベントがあり、
本当に一生に一度の思い出になりました。

そして、子供たちとの交流の後、ISFのすぐ横にあるスラム街を訪問しました。
日本とは本当に違う雰囲気でした。鼻を刺すような酸っぱいにおい、周囲に群がる十数匹の蠅たち。150人以上住んでいるのに3つしかないシャワー。(シャワーヘッドはありません。)雨期になったら膝まで浸水してくるというカビだらけの床。
日本がどれほど恵まれているか、まだまだ世界には助けを求めている人がいること、を学びました。
とにかく、何もかもが私の未体験でした。
(カンボジアのスラム街の様子-著者撮影)
カンボジアという国は、このように「見たことない」「やったことない」であふれていました。
そんな環境だからこそ、まっさらな自分でカンボジアという国に向き合うことができたし、見たことない経験、これまでにない貴重な経験を得ることができました。
4,リーダーを通して
先ほども述べたとおり、私はこのカンボジア渡航というチャンスを生かすためにリーダーに初めて立候補しました。
では、なぜリーダーをやるとよいのでしょうか?
私は、感謝心が身につくからだと考えています。
私は班のメンバーが大好きでした。班のメンバーから「ちはやが頑張っててくれてすごく助かる」とか「ありがとう」と言われることが何よりうれしかったです。
そんな班のメンバーみんなの言葉、気遣い、やさしさが、「私がやりたいからやる。」「自分の成長のため」みたいに自己中心的な行動基準でしか動いていなかった私を
「班のメンバーのために頑張ろう!」「みんなにとって最高のインターンにしていきたい」といった他人への思いやりで動けるようになりました。
課題も後回し、タスクを任された時も、「今忙しいから(嘘)」と断るような私でしたが、
誰かのために頑張ることの楽しさを知れたことが本当にうれしかったです。
みなさんも、一度やると決めたなら、ぜひ、勇気を出してリーダーにチャレンジしてほしいです。
終わった後に、ちょっとだけ大きくなった自分に気づけるはずです。
5,最後に伝えたいこと。
このインターンを通して、私の中に相手のことを考える、「利他愛」が生まれた。
いかに班にメンバーがここちよく過ごせるようにできるか、
カンボジアのISF(チャリティアイデアを考える相手の学校法人)にとって一番良いアイデアとは何なのか?
そしてこの記事を書きながら、
これから一歩踏み出そうとするあなたに、
どんなことを伝えたいのか、
そんな風に考えられるようになった。他人に興味を持つことができるようになった。
これが私のから破りです。
このインターン終了後、私はたくさん行動を起こし、現在は、友達と立ち上げた国際支援NGOを運営し、他のコミュニティでも、1年生として初めて30人ほどが所属するコミュニティで副会長を任されるほどに成長しました。
皆さんの中にも、
「就活のために何をすればいいかわからない」
「とりあえず海外に行ってみたい、」
と思っている人がいると思います。
そして、ソーシャルスタディさんが募集しているインターンに参加するか迷っている人もいると思います。
そんな皆さんに私が言いたいのは
「あなたに芽生えたその小さな興味さえ、生かすも殺すもあなた次第」
ということです。勇気を出してチャレンジした後のあなたはきっと一段と輝いて見えると私は自信をもって皆さんにお伝えします。
この記事を読んでくださりありがとうございました!