2021年6月大阪保健医療大学にてカンボジアの知的障がい者を支援する社会的企業のオンライン研修を実施いたしました。本プログラムには、大阪保健医療大学学生7名、教職員3名、保健福祉関係者3名が参加しました。
カンボジアの知的障がい者を支援する社会的企業
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カンボジアには18歳以上の障がい者を支援する団体が少ないため、幼少期に支援を受けても大人になってから家族のもとに返され、そのまま放置されてしまう人々が多くいます。今回オンラインスタディツアーを実施した社会的企業では、18歳以上の知的障がい者の方々の自立を目的に、共同生活を行いながらの生活指導や自社工房でジャムを生産するなど職業訓練を行っています。
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ソムナンさん
幼少期に貧しい生活をご自身が経験したことから、社会問題に関わるような仕事に関わりたいと思い始める。7年間障がいをもつ子供を支援する団体でキャリアを積み、2019年から18歳以上の知的障がいをもつ若者を支援する社会的企業で活動を始める。
コンポイさん
知的障がいを持ち、3年前から施設で生活を始める。現在、施設では新しく入ってきた知的障がいの方々の生活指導も担当しながら、職業訓練の一環として施設外の飲食店で接客業をしている。
オンライン研修
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カンボジアの障がい者に関わる資料を配布させていただいたので、今回はディスカッションを中心にプログラムが行われました。
プログラムの前半では、現地スタッフのソムナンさんからカンボジアの知的障がい者の支援活動をお伺いし、後半では被支援者のコンポイさんに現在の活動内容や将来の夢などをお伺いしました。
弊社で日本語とカンボジア語の通訳サポートをさせていただいたため、参加者の皆さんにはプログラム中に積極的に質問をしていただき、現地スタッフのソムナンさんや被支援者のコンポイさんに答えていただきました。
プログラム満足度 4.84点/5点満点
「現在のカンボジアのリアルな福祉の状況を知ることができた」
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プログラムを通して、現在のカンボジアのリアルな福祉の状況を知り、ご参加していただいた学生より、「海外に行くには費用が掛かるが、ZOOMなので手軽に自宅から海外の人の話を聞くことができたので良い体験をできた」「コロナが落ち着き、実際にカンボジアに行けるとなった際の前段階の勉強ができた」とコメントをいただいております。
今回のプログラムでは、ソムナンさんより団体運営に関するお悩みをヒアリングし、今後は引き続き、カンボジアの知的障がいの方々の支援に向け、活動をオンラインで提案していく予定になります。