2022年2月9日~2月25日にかけて、カンボジアのエシカルブランドを展開する現地企業と協働し、オンライン完結型のSDGsインターンシップを開催しました。

SDGsインターンシップについて

SDGsインターンシップ

ソーシャルスタディでは、東南アジアで社会問題解決に取り組む企業/NGO100社以上と提携し、現地企業が抱える課題に対して参加者が課題解決に取り組むSDGsインターンシップを開催しています。
今回のミッションは、カンボジアのエシカルブランドの商品を日本で拡販するために、参加者がファッションカタログを制作することでした。参加者は少人数のグループに分かれて、約2週間オンラインで打ち合わせを行い、最終日にはカンボジアのエシカルブランドの役員にファッションカタログの提案を英語で行いました。
日本各地から日本人学生32名と日本語が話せるカンボジア現地学生12名(内2名は留学生)の計44名が参加しました。日本人学生とカンボジア人学生の合同グループを編成し、カンボジア人学生も約2週間一緒に活動を行いました。

インターンシップ先:カンボジアエシカルブランド “ドース”

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カンボジアエシカルブランド “ドース”は、カンボジアの縫製業における労働問題や未使用の生地の廃棄問題に取り組んでいます。カンボジア国内の縫製工場で大量廃棄される未使用の生地の中から高品質な生地を選定し、適切な労働環境のもと自社工房で衣料品を生産し、国内外で販売しています。 「Buy less, Buy Better(多く買うのではなく、良質な商品を買う)」というモットーがあり、大量生産、大量廃棄するのではなく1つの商品を長く着用できるスローファッションやエシカルファッションを発信しています。

全体満足度10点満点中9.41点と参加者からも高評価

初日の参加者の感想では「たくさんディスカッションする時間があったが、初回なので少し緊張してしまった」などグループでの活動に課題を感じる学生が多い様子でした。
17日間の間にグループでディスカッションを繰り返し、また日本人起業家による中間発表でのフィードバックをもとに改善を行い、最終発表までファッションカタログの制作を進めました。参加者の最終発表に対する満足度は10点満点中9.45点と高評価でした。参加者からは、「自分たちのカタログの良さを全て出し切れるようなプレゼンだったように思う。」「グループ全員が達成感を感じられるものが仕上がった。」などの感想がありました。

インターンシップ先 エシカルブランド ドースのコメント

SDGsインターンシップ

共同設立者兼プロダクションマネージャー クンティア氏

最終発表の各グループの成果を見て、完成度が高くすごいと思いました。ここまでのファッションカタログを制作した皆さんを誇りに思います。衣服がどのように作られ、それが環境にどのような影響を与えるのか、をより多くの人に理解してもらうことが、私の一つの夢だったので発表を聞いたときは正直、泣きそうになりました。とても優秀な皆さんと一緒に取り組めてすごく嬉しかったです。

SDGsインターンシップ

オペレーションマネージャー ハティ氏

参加していただいた皆さんは、私たちが大事にしているスローファッションというメッセージや価値観を理解し、本当に素晴らしいファッションカタログを制作してくれました。皆さんが私たちのブランドについて知り、ファッションカタログを制作し発表してくれたことは私たちにとっても本当に意味のあることです。素晴らしいファッションカタログを制作した皆さんのことを本当に素晴らしく思います。

参加者の声

SDGsインターンシップ
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大学3年生
男性
今回のインターンシップでは、人間の生活の一部であるファッションを切り口に社会問題や、SDGsにアプローチしたので、自らの消費行動が地球に与える影響をより身近に感じることができました。社会に出ても、世界各国で何が起きているかについて常に高い意識を持ちながら、機会があればその解決に携わっていきたいと思います。
SDGsインターンシップ
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大学1年生
女性
自分たちのグループが今まで考えてきたことをカタログやプレゼンテーションという形で、ドースの方や日本人起業家の方々、そして他のメンバーに伝えることができて、とても貴重な経験でした。また、他のメンバーの素敵なプレゼンテーションや考えを聞くことができたので、参考にさせていただける点も見つけることが出来ました。

ソーシャルスタディのスタッフよりメッセージ

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教育事業責任者 樋口麻美(ヒグチ アサミ)

初日から比べて、最終日には見違えるほど学生の皆さんの成長を感じました。
また、最終日の発表は、学生の皆さんだけで制作したと聞くと驚くほど、完成度が高く、中間発表で飯塚さんと原畑さんから得たフィードバックをしっかりと吸収され、一生懸命準備したことが伝わる内容でした。英語が苦手と言っていた学生さんや、発信力が弱いと言っていた学生さんが苦手を克服して、熱心に取り組まれている姿勢にとても感心いたしました。